東野氏の上記noteより

ネットで自分を中傷してきた人物が、居住地の警察官だったというのは、少なからず不気味な事態である。もちろんこの件で、東野氏が被害者であることは疑いない。

一方で、この東野氏のnoteには、(末尾の署名を除くと)日付の表記がまったくなく、それだけ読んでも問題の時系列がわからない。

前提として、2023年3月~24年3月にかけて、東野氏は在外研究でオーストラリアに滞在していた。以下の本人のnote(本年4月)と、科研費の報告書にも記載されているから、絶対に間違いがない。

私は2023年3月から2024年3月まで、オーストラリア国立大学ヨーロッパ研究所でサバティカル生活を送っていたのですが、その生活がまもなく終わるという2024年2月以降は業務による一時帰国……キャンベラでの住居の引き払い等で極めて多忙になりました。

東野篤子氏note、4月7日付

その上で、先に挙げた文春の2度の報道に基づいて、警察官による中傷から判決に至る経緯を復元すると、以下のようになる。

23年3月 東野氏がオーストラリアに赴任する。 5月 警察官がXで最初の中傷を行う。 24年1月 東野氏の弁護士が損害賠償を求める通知を送る。 2月 警察官が居直り、Xでの中傷を続ける。 3月 東野氏がオーストラリアから帰国する。 4月 東野氏が刑事告訴を行う。 5月 警察官が異動となり、事実上の謹慎。 6月 茨城県警が送検し、最初の文春報道。 (この時点までに、警察官が謝罪文を東野氏に提出) 10月 略式起訴で罰金30万円が命じられる。 11月 2度目の文春報道。