グループAマシンとしてレースやラリーでも活躍
セリカXX改め「スープラ」が先代モデルと異なったのは、本気でスポーツ性を持たせるべくグループAホモロゲーションを取得、本格的にモータースポーツへ投入されたことでしょう。
「グループAレース」こと全日本ツーリングカー選手権(初代・略称はJTC)に投入されたほか、初代セリカGT-FOUR(ST165型)のグループA仕様を開発するまでの穴埋めとして、WRC(世界ラリー選手権)にもワークスマシンとして投入されています。
ただ、「スポーツGTと言ってもラグジュアリー志向も強く、当時の基準では大きく重い割にアンダーパワー気味」という先代同様の問題は残っていました。
それでも1960年代に登場したM型エンジンの最終発展型と言える7M-GTEUは古さが目立ったものの、グループAホモロゲーション車の「3.0GTターボA」を販売、JTC初期のレースや海外レースで優勝、WRCのサファリラリーでも3位入賞するという意外な健闘ぶり。
1990年にグループAレースデビュー以来、無敵を誇った日産のスカイラインGT-R(BNR32)ほどの革命児ではなかったものの、1980年代の国産スポーツとしてはまずまずの成績を残したと言えるでしょう。
末期には1989年の税制改正以降、自動車税が安くなった3ナンバー車ブームにも乗って、ヤマハが新たに開発した2.5リッター直列6気筒ツインターボの「1JZ-GTE」搭載車が主力となり、1993年にA80系スープラへモデルチェンジするまでの橋渡しをこなしました。
性能的には断然A80系スープラの方が上ではあるものの、「第2世代スカイラインGT-RやZ32フェアレディZ以前の、国産スポーツGT最強モデル」であり、スポーツカールックのリトラクタブルヘッドライト採用車として、今でも人気のある名車がA70系スープラです。
※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。
文・MOBY編集部/提供元・MOBY
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