帰還兵が語る「ロック・エイプ」

 この他にも不可解な目撃証言がある。とある米軍小隊がジャングルの中でベトナム軍と交戦していたときだ。突如、最後尾の兵士の後ろに身長2mほどのビッグフットのような獣人が立っていた。突然の出来事に固まってしまった兵士だが、その獣人は吠えながら高くジャンプし、今度はベトナム軍の眼前に着地した。ベトナム軍は突然現れた怪物と交戦を始め、米軍小隊は撤退した。その後、現地住民に確認すると「バトゥトゥ/ウゼ/ノイズン/森の人」と呼ばれ、代々知られる謎の生物だった。後日、目撃現場へいくと引き裂かれたベトナム軍兵士の遺体が散らばっていた。米軍は未確認生物として「ロック・エイプ(岩猿)」と名付けたという。

 2020年にこれらの報告が明るみに出された途端、多くの人々が「ベトナム退役軍人の父が同じものを見た」「92年、ベトナム戦争に従軍した祖父も目撃した、現地語の名前がわからず、部隊でははピンポンゴリラと呼んでいた」「2018年、ダクラク州で実際に妻と目撃した」などのさまざまな証言が寄せられている。

 古来より伝えられ、現在でも目撃される有翼人型生物の正体は何なのか。ベトナム戦争における獣人の目撃は何を意味するのか。有翼女型生物はロック・エイプの雌なのか。それらは神話ではなく実在するのではないか。謎は深まるばかりである。

文=神ノ國ヲ

提供元・TOCANA

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