バッツカッチ
ケネス・アーノルド、この名前を聞くと1947年6月24 日、ワシントン州のマウント・レーニア国立公園付近のUFO目撃事件を思い出す人も多いだろう。ところが、約50年後、同じレーニア山近辺で奇妙な人型有翼生物の目撃報告がある。
1994年4月16日、土曜の夜9時半に、若い男性は「悪魔のような獣」に遭遇したという。目撃者はブライアン・キャンフィールド氏だ。目的地に向かってトラックで走行中、なぜかエンジン・トラブルで停車。すると目前に黒く暗褐色の巨大人型生物が舞い降りた。目算で7mにも及ぶ怪物だった。この事件以降、この未確認生物はワシントン州「バッツカッチ」として広く知られるようになった。2009年には、シャスタ山でのハイカーの証言、またレーニア山近くの空中でバッツカッチと衝突した可能性を指摘するパイロットからの報告がある。
このような報告事例は世界中に点在している。たとえば英国コーンウォールでは1976年に「オウルマン(梟人間)」の目撃報告が多数ある。人型有翼生物であり、大きな翼、燃えるような赤い目、爪を持っていたという。一方、スコットランドやウェールズにおいては、死を告げる有翼女型の怪物「グラッハ・イ・リビ:Gwrach-y-rhibyn」の伝説がある。片目が灰色で、もう一方が黒いと伝えられる。再び米国に目を移すと、1953年のヒューストンでも奇妙な報告がある。蝙蝠男としか言いようがない獣人の目撃証言だ。住民3人が目撃した謎の生物の身長は2mほどだった。