もちろんクロテッドクリームとイチゴジャム、そしてレモンカードもついていました。しかしイチゴジャムはあまり粒粒の果肉感がなく、ちょっと期待外れ。レモンカードもそれほど美味しいとは思えませんでした。
フィンガーサンドイッチは、スモークサーモン、胡瓜とミント、卵、コロネーションチキンなど5種類。胡瓜とミントがさっぱりして、美味しかったです。
胡瓜は今でこそお手頃価格の野菜ですが、昔はイギリスの気候では栽培が難しく高価だったので、貴族が自分の財力を誇示するために、胡瓜のサンドイッチをお客様に振舞ったそうです。
コロネーションチキンは、ウィキペディアによるとイギリスの伝統料理で、冷製チキンをカレー風味のクリームソースであえたもの。1953年のエリザベス2世の戴冠式後の昼食会のために考案されたそうです。
何も考えずに食べていましたが、サンドイッチの段に、こんなにイギリスの歴史が詰まっていたのだと、この記事を書くためにあらためて調べて知りました。
スタッフさんのおすすめの紅茶、COUNTESS GREYは、これらのペストリー、スコーン、サンドイッチのどれにも相性が良く、爽やかな柑橘の味わいでした。
完食出来なかった分は、小さい箱を持ってきてくれると食べる前に確認していたので、お願いして自分で入れました。箱の外側には、ティーカップやティーポットと同じ上品な花の絵が描いてありました。
ほぼ1時間でアフタヌーンティーは完了して、会計をお願いすると、紅茶のおすすめを教えてくれたスタッフさんが、結構ちゃんと食べてくれてありがとう、Well doneと褒められました。全部でなくても、私はなかなか健闘したほうだったようです。
お客さんはカップルが多く、あとは地元の家族連れ、私の様な女性のおひとり様も。家族連れの方は、なにかの記念日に一緒に来ているということなのかもしれません。アフタヌーンティープランは、ひとり80ポンド。ちょっとお高いですが、1年に1度の記念日ですね。