中国都市伝説4
上海の吸血鬼

中国の有名“都市伝説”5選! 北京375番バス、人肉饅頭、ゾンビラッシュ、猫面婆…
(画像=Etienne MaraisによるPixabayからの画像,『TOCANA』より 引用)

 1995年後半、上海郊外の生物学研究所で実験事故が発生した。研究員が誤って細菌を食べ、恐ろしい病気に感染してしまったのだ。その病気に感染すると、哺乳類の血を飲まなければ生きていけなかった。

 この研究者は、ドイツに留学して博士号を取得した一流の生物学者である。彼は研究所で高い評価を受けており、その権力を使って研究所の事故を隠蔽した。

 当初は研究所で保管していた人間の血で生活していたが、すぐにストックがなくなってしまった。そこで、ネズミの血を飲むようになった。しかし、ネズミの血では食欲を満たすことができず、彼は飢えの狂気に陥るようになった。

 そこで、夜道を一人で歩いている女性を襲うようになった。何度かその試みは成功したものの、これだけの大事件に警察が黙っているはずもなく、すぐに捜査が始まった。吸血鬼は虹口公園で囮の女性警官を襲ってしまい、その正体がバレてしまう。待ち伏せしていた警察が彼を逮捕しようとしたが、その過程で2人の警官が殺された。結局、吸血鬼はスナイパーに射殺された。

 その後、警察が彼の日記を調べたところ、病気の経過を記録していたことがわかった。日記の後半は、狂気と不穏な空気が漂うようになった。日記を書く言語も中国語からヘブライ語へと徐々に変化していたという。

 この都市伝説の起源はまだ謎であるが、この話は上海人が「成都のゾンビラッシュ」を再創造したものだという説がある。