トイレの後に手を洗って除菌したとしても、そのままスマホを触りながら食事に戻ったりするなら、ウイルスを体内に取り入れてしまう危険があるのです。
そして、コロナウイルスやノロウイルスに感染した人がトイレを使用した後には、付着率の高い「フタの裏」や「便座裏面」などもしっかりと除菌することで、感染リスクを低減できると分かります。
ちなみに男性であれば、アレが便器前方(図の③や④周辺)に接触するというアクシデントはよく経験していると思いますが、これも付着ウイルスの観点で考えると危険だと分かります。
日本のトイレは世界的に見て非常に清潔ではあるものの、こうした研究結果を活用することで、一層清潔で、感染リスクに配慮したトイレへと進化させられるかもしれません。
個人としては、トイレの水を流す際、フタを閉めて少し離れることを徹底し、その上で、ウイルスが付着しやすい場所の掃除を入念に行うことで、感染リスクを低減していけるでしょう。
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参考文献
「便器のふたを閉めて流してください」は衛生的か?
https://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2024/pr20241028/pr20241028.html
ライター
大倉康弘: 得意なジャンルはテクノロジー系。機械構造・生物構造・社会構造など構造を把握するのが好き。科学的で不思議なおもちゃにも目がない。趣味は読書で、読み始めたら朝になってるタイプ。
編集者
ナゾロジー 編集部