中国、マレーシアは1万2000ドルを超えています。
3. 1人あたりGDPの国際比較:為替レート換算値続いて、アジア・大洋州の国・地域についての1人あたりGDP(為替レート換算値)の国際比較をしてみましょう。
まずは1997年の比較です。
図2が1997年のアジア・大洋州の国・地域の1人あたりGDP(為替レート換算値)の国際比較です。
当時日本はアジア・大洋州で最も1人あたりGDPの水準が高かったことになります。日本から韓国までの水準が突出していたようです。
続いて、香港、シンガポール、ブルネイ・ダルサラーム、オーストラリア、ニュージーランド、台湾、韓国と続きます。
当時中国は775ドルで日本の50分の1程度、インドは415ドルで日本の80分の1程度という水準でした。
ブルネイ・ダルサラームはあまり聞きなれない国ですが、この地域でかなり経済水準の高い国のようです。
同国はインドネシアのあるボルネオ島に位置し、イギリス連邦の加盟国の人口40万人程の国となります。
図3が2023年の1人あたりGDP(為替レート換算値)の国際比較です。
2023年では日本は7番目の水準と大きく後退していて、韓国や台湾と同程度となっています。
シンガポール、マカオ、オーストラリア、香港、ニュージーランドの順で水準が高いようです。
アジア圏での日本の立ち位置が相対的に低下している事が良くわかりますね。
中国が12,000ドルを超え、順位を大きく上げているのも特徴的です。
東南アジアではマレーシアが高めの水準ですね。
4. 1人あたりGDPの推移:購買力平価換算値続いて、アメリカを基準とした数量的な比較となる購買力平価換算値について見ていきましょう。