エジソンの真意、真剣な探求か、それとも…?

 エジソンが霊界通信機を本当に実現可能だと信じていたのか、それとも単に自分の神秘性を高めるために楽しんでいたのかについては、懐疑的な見方も根強い。伝記作家によると、エジソンは記者に対して挑発的な発言をすることで知られており、一部の歴史家は、霊界通信機の発表は、当時の心霊ブームに乗じるための計算された行動だったのではないかと推測している。

 しかし、エジソンの研究所からの報告によると、彼は技術者たちに、霊の存在を示唆する可能性のある電磁スペクトルの変化を検出できる試作装置のテストを指示していたという。一方で、霊界通信機の試作品や設計図は見つかっていない。エジソンは厳格な基準で知られており、資料がないということは、最終的にこのプロジェクトを失敗と見なしたか、真剣な科学的試みというよりも個人的な好奇心だったことを示唆しているのかもしれない。

発明王エジソンは幽霊ハンター?幻の「霊界通信機」をめぐる謎
(画像=イメージ画像 Created with DALL·E, 『TOCANA』より 引用)