霊界通信機構想の発表

 1920年、エジソンは『アメリカン・マガジン』誌のインタビューで、死後の世界と交信できる装置を開発中であることを明らかにした。彼は、人間の魂が死後も存続するならば、微視的なレベルではあるものの、物理的世界に影響を与える「微細な粒子」として存在するかもしれないと推測した。彼の日記には、生命は物質やエネルギーと同様に不滅であるという理論が記されている。エジソンは、死後も小さな生命ベースの粒子が存続し、「エーテル」と呼ぶ時空間の中に、その人の人格、記憶、思考、印象が残り続けると考えていた。そして、これらの粒子が発する振動を感知できる高感度な装置を開発すれば、霊媒師や心霊術師の主観性や信頼性の問題を回避して、死後の世界と交信できるのではないかと構想した。

 なんとも斬新な発想ではないだろうか。さすがはエジソンといったところだ。