意外と見つかる投票の意味

落選候補者への投票の意味「死票」とは言うが…

落選候補者への投票の意味について。

「死票」という言葉がありますが、これは投票した先の者が当選しなかった場合に「議席数獲得の観点」からは無価値と評価されることとなるということを比喩的に表現したものに過ぎません。

実際には、落選候補者への投票には以下のような効果があります。

政党からの候補者の場合、政党交付金の算定額が増える 比例代表の惜敗率に影響 供託金没収ラインに影響 国政政党ラインに影響 法定得票数に影響 個人の得票数が政策への信任の目安になり、当選者や各政党の政策に影響 その者の今後の影響力に繋がる

おそらくは、こうした効果が見えていないがために投票する意義を見いだせていない有権者は多いのではないでしょうか?

ali çoban/iStock

得票数は政党交付金の算定額・衆院比例代表の惜敗率に算定

政党交付金の算定額に関しては、政党要件を満たす政党の届け出候補者や所属候補者などの得票数が考慮されます。たとえ当該候補者が落選したとしても、その得票によって政党交付金の算定額が増え、当該政党の利益になります。

 

 

次に、衆議院議員選挙の小選挙区の候補者が比例区でも重複立候補していた場合ですが、比例代表の選出にあたっては小選挙区の候補者の得票数が「惜敗率」の算定に考慮されるため、小選挙区で当選しないことが予想されたとしても意味のある投票になります。

詳しい根拠法令は以下でまとめています。

供託金没収ライン・国政政党ラインや法定得票数に影響する

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