一方の島村も、J2ロアッソ熊本から移籍してきた今2024シーズン、リーグ戦先発7試合を含む27試合に出場し、3得点を記録。柏のJ1残留へ向け、重要なキーマンとなっている。

ボーイズリーグ時代から全国大会に出場し、宮崎県の都城高校へと進んだ後、ドラフト4位でオリックス入りした山本。京都サンガのU-18に進み、そのままトップチームに昇格し、Jリーガーとなった島村。人口2万人にも満たない備前市から、一流アスリート2人を生んだことだけでも凄いことだが、その2人が同級生として義務教育9年間を共にした“奇跡”には「同じ学校に2人もプロ選手が…」「同級生なんて凄いー!しかもどっちもイケメン」「アスリートの宝庫」と驚きの声が上がった。


森岡隆三 写真:Getty Images

高橋由伸(元読売ジャイアンツ)&森岡隆三(元清水エスパルス)

元日本代表DF森岡隆三は、フィリップ・トルシエ監督下トルシエジャパン(1998-2002)の看板戦術「フラット3」の申し子として主将を務め、2002FIFAワールドカップ日韓大会に出場した。グループリーグ初戦のベルギー戦で負傷するという不運に見舞われたものの、所属した清水エスパルス(1995-2006)では、1999シーズンのセカンドシリーズ、1996シーズンのヤマザキナビスコ杯(現ルヴァン杯)、2001シーズンの天皇杯優勝を果たしたチームの不動のキャプテンとして、タイトルをもたらした。

2008年に京都サンガで引退すると、2015/16シーズンには京都U-18、2017/18シーズンにはJ3ガイナーレ鳥取の監督を歴任し、2019シーズンには、古巣・清水に戻り、アカデミーアドバイザーやアカデミーヘッドオブコーチングを勤めた。そして今2024シーズン、2018年からアドバイザーを務めていたJFLクリアソン新宿のフットボールアドバイザー兼クラブリレーションズオフィサーに就任し、現在に至っている。