その後、約1,500本ものプレゼンを視聴し、その都度、良し悪しを見定めました。そのうえで、良いプレゼンテーションを構成する要因をさまざまな角度から分析して学びを深めていく中で、kaekaに出会いました。

「スピーチトレーナー」とは、何をする職業?

ーーー「スピーチ」と一言でいっても、会話・プレゼン・演説など、さまざまな捉え方があるかと思います。kaekaがいう「スピーチ」とは具体的にどのようなことを指すのでしょうか。

一般的にスピーチというと、1人が大勢に向かって話すという形式をイメージする人が多いでしょう。kaekaのトレーニングの中でも、スピーチをする機会は多く、スピーチによって話し方を学習いただいています。

ですが、トレーニングの目的は、スピーチに限らず、もっと普遍的な話し方に関するスキルに焦点を当てています。そのため、1対1の営業や、日常的な雑談の場面などにも応用が可能です。

そのため、実際にトレーニングを受けている人たちも、スピーチの機会が特に多いわけではなく、会議で自分の意見をうまく伝えられないという課題を抱えていたり、営業や人事の業務におけるコミュニケーションスキルを向上させたいと考えていたりする人が多いです。

ーーースピーチをサポートする流れを教えてください。

2つのステップで話し方をトレーニングします。まず、弊社が開発した独自のAIシステム「kaeka score」を使った話し方の分析です。実際に、受講生には30分間パソコンに向かって話していただき、その内容や声をAIが解析します。その結果をもとに、得意な部分や改善部分をスコア化して、現状の把握に利用します。

次に、トレーナーによる話し方のトレーニングを行います。さまざまなテーマをもとに受講生にお話しいただき、良かったところと改善点を伝えていきます。実際に課題が解決するためにはどんな工夫が必要なのかも併せてお伝えし、その場で再度実践の機会を設けることで、話し方のスキル向上を徹底的にサポートします。