アンチモンは人体に重大な健康リスクをもたらし、長期間さらされると皮膚障害、胃腸障害、呼吸器系障害、心血管疾患などを引き起こす可能性があります。

この鉱物は、見た目の美しさに惑わされず、十分に距離を置いて観察することが大切です。

石黄(As2S3)– 鮮やかな色が危険のサイン!

石黄はオレンジや黄色の鮮やかな色を持つヒ素の硫化鉱物です。

見た目が素晴らしいため、アートや装飾品として使われることもありますが、これは非常に危険です。

ヒ素はどの形態でも有害であり、特に吸入や摂取によって深刻な健康リスクをもたらします。

皮膚病変、代謝疾患および神経疾患などを引き起こす可能性がありこの鉱物に触れる際には、適切な保護具が必要です

燐灰ウラン石(Ca(UO2)2(PO4)2·10–12H2O) – 放射性ウランに注意!

燐灰ウラン石は鮮やかな緑色をしたウラン鉱物で、含水カルシウムウラニルリン酸塩として知られています。

この鉱物はウランを含んでおり、放射性物質を体内に取り込むと、がんのリスクが増大します。

ウランを含む鉱物は、常に放射能の危険があるため、特に取り扱いには厳重な注意が必要です。

硫酸銅(CuSO4·5H2O)– 水溶性の銅汚染を引き起こす?

硫酸銅は理科の実験などで目にする機会もありますが、実は自然界では非常に稀であることが知られています。

(※自然界の鉱物名はゴシュアイトと呼ばれています)

硫酸銅は水に溶けやすく、環境中で銅汚染を引き起こす原因となることがあります。

水に溶けた銅は、植物や動物に有害であり、摂取すると消化器系の問題を引き起こすことがあります。

見た目は美しいですが、この鉱物に触れる際には手袋を着用し、周囲の環境にも注意することが重要です。

地質学者の非公式ルール

最後に、地質学者が鉱物を舐める際の非公式ルールを以下に紹介します。

まず最初に、石全体を舐める必要はなく、舌先で軽く触れるだけで十分です。