ツーリングを極めたいとの思いから約1年間オーストラリアを旅していた時に、旅の道具として選んだバイクは、当時日本国内でも乗っていたDR600Rダカールだった。

「いろいろな排気量のバイクがありますが、旅の道具としてDR600Rはサイズ感も扱いやすさも最適でした。岡本会長にも『このバイクは絶対に壊れないから』と言われたこともあって、オーストラリアで走るバイクもそれにしたんです。スズキオーストラリアに繋いでもらい現地でのDR600Rの購入の手配などをしてくれたのも岡本会長だったんです。DR600Rでの1年間の旅では実際に故障もなく、クラッチワイヤーを交換したほかはタイヤやチェーン、スプロケなどの消耗品ぐらいでした」。

【常にお客様のことを第一優先に考える】が経営理念として一番目に掲げられているワースワイルグループ。堤さんがオーストラリアへ行った当時はワースワイルグループの設立前だったのだが、岡本会長の行動はユーザーを第一に考えてのこと。会社としての損得で考えたら、自分の売り上げとしてたたないことで仕事の時間を割かれるのだからマイナスかもしれない。にもかかわらず、一人のバイク乗りが海外をバイクで旅したいという夢のために尽力してくれた、となれば岡本会長のところで今後もバイクを購入しようと考えるのも納得だ。

「ワースワイルグループでは40年近くお世話になっていて、モトフィールドドッカーズ埼玉戸田店の大前店長とはメカニックだった頃からの付き合いです。今さら、他のバイクショップで購入しようとは全く思わないし、考えたこともないですね」と堤さん。
3人の屈託のない笑みがこぼれる写真からも、ショップと顧客という関係性を超えたものが垣間見える。

堤さん(左)、岡本会長(真ん中)、大前店長(右)は旧知の仲。

長く付き合っているから好みも熟知。すすめられたバイクにハズレなし!

スーパーカブ110はMFD埼玉戸田店にて購入(写真は北海道ツーリング)。