もしかしたら、最初のドローンドッグファイトは、2022年10月に発生したものだったかもしれません。

X(当時Twitter)にポストされた動画は、ロシアとウクライナの非武装ドローンが衝突し、ロシア側のドローンが破壊された様子を映し出しています。

では、このようなドローン同士の戦いは、1~2年でどのように変化したでしょうか。

ドローンが破壊行為の80%を占める時代に

偶然に生じたドローンドッグファイトの数カ月後には、両国が意図的に互いのドローンを迎撃し始めました。

今やドローンは単なる偵察機としてではなく、武器を積み、相手のドローンを打ち落としたり、人や軍事設備を攻撃したりするために用いられているのです。

画像
現在、ドローンによる攻撃が、軍事装備と人員への破壊行為の約80%を占めている / Credit:Canva

パリで開催された世界最大規模の防衛展示会「ユーロサトリ2024」にて、フランスの陸軍参謀総長ピエール・シル氏が語った言葉によると、現在、ウクライナの前線ではドローンによる攻撃が、軍事装備と人員への破壊行為の約80%を占めています。

しかも「8カ月前にはこのような状況が見られなかった」とのことで、戦いの形式が急速に変化していることも分かります。

では、低コストで大きな被害をもたらす敵国のドローンに対処できるのは、どんな武器でしょうか。