未だに続くロシアとウクライナの戦争では、その戦いの形式が新たな形へと変化しているようです。

最近まで戦争は人間同士の戦いでしたが、ロシアとウクライナではドローン同士の戦いが日常的に生じています。

この戦争は「史上初のドローン戦争」と呼ばれるようになっており、ドローン攻撃が軍事装備と人員への損害の80%をもたらしているとの情報もあります。

そしてこのようなドローン戦争でさえ、すぐに異なる形態へと変化していくのでしょう。

目次

  • 史上初のドローン戦争
  • ドローンが破壊行為の80%を占める時代に

史上初のドローン戦争

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SF作品に登場してきた「無人機を用いた戦争」 / Credit:Canva

テレビアニメ『新機動戦記ガンダムW』では、AIをモビルスーツに組み込んだ無人兵器「モビルドール」が登場します。

外部からの操作だけでなく、完全な自立行動が可能なこれらモビルドールは、命がけだった戦いを変えてしまいました。

また、フライトシューティングゲーム『エースコンバット7』でも、自律型AIを搭載した無人機(ドローン)が登場します。

主人公の最大の敵は大量の無人機であり、本作では「有人機VS無人機」が1つのテーマとなっています。

このように、SF作品では、昔から「無人機(ドローン)」が登場しており、それが戦争の在り方を変えるような描写がなされてきました。

そして現在、それらの内容は現実のものとなっています。

現在進行中のロシアとウクライナの戦争は、「史上初のドローン戦争」と言われており、戦場では人間同士が戦うのではなく、ドローン同士が戦うようになっているのです。

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ウクライナのロシアの戦争にドローンが使用される / Credit:Canva

もちろん、この戦争も、最初からこのような形態だったわけではありません。

当初、ドローンは武装しておらず、偵察用に使用されていました。

そして互いの偵察用ドローンが戦場で偶然遭遇するようになると、両国はそれら偵察機を妨害したり、撃墜したりするための技術や戦術を開発するようになりました。