図1が主要国(G7+BRICs+韓国)の1人あたりGDPについて、為替レート換算値の推移です。

アメリカが右肩上がりで上昇していて近年では他の主要国と大きな差があります。

日本は1995年にかなり高い水準に達しますが、その後はアップダウンしながら横ばい傾向です。

2022年に円安が進んだ事もあり大きく減少して、2023年もやや減少しています。

2022年にはイタリアを下回りG7最下位となっていて、2023年には韓国に肉薄されています。

ドイツやイギリス、フランスなどの主要先進国も、為替レート換算値だとリーマンショックあたりから横ばい傾向となっています。

GDPでは存在感の増しているBRICs諸国も、1人あたりGDPだとまだ主要先進国の3分の1~4分の1程度の水準となっています。

3. 1人あたりGDPの国際比較:為替レート換算値

続いて、世界各国の1人あたりGDPについて国際比較してみましょう。

まずは日本経済のピークとなった1997年の比較です。

図2 1人あたりGDP 名目 為替レート換算値 1997年IMF World Economic Outlook Databaseより

図2が1997年の1人あたりGDPについて、上位40か国の国際比較です。

ルクセンブルク、スイス、ノルウェーは当時からかなり高い水準に達していたようですが、4番目が日本となっています。

上位には、西欧諸国が多くを占めますが、OECD以外の国と地域ではアラブ首長国連邦(UAE)や、香港、シンガポール、カタール、台湾などが入ります。

1人あたりGDP 名目 為替レート換算値 1997年 単位:ドル 1位 44,203 ルクセンブルク 4位 35,651 日本 6位 31,440 アメリカ 11位 27,171 ドイツ 13位 26,773 イギリス 16位 25,028 フランス 23位 21,930 カナダ 24位 21,858 イタリア 36位 12,417 韓国