ーーー自分のやりたいことを若いうちからアピールすることも、やりたいことをやるためには大事と書籍に書かれていましたね。

僕もそうだったんですが、だいたい若い人の悩みは、「本当の自分を評価されない」とか、「本当にやりたいことをわかってくれない」とかなんですけど、「当たり前だろう」っていうか、「誰もわかるわけないよね」とも思うんですよね。だから「他人は自分のことはわかってくれない、外に見えているものが全て」という事実を飲み込んだ上でどう作戦を立てるか(が大事)。

だから僕は、「本当にお笑い好きなんだ」とか「お笑いの情熱があるんだ」っていうことを分かってくれる会社の人間なんかいないなと気づいてからは全然関係ない部署でもアピールできる企画募集でアピールしましたね。

年に4回の企画募集があるんですけど、そこでエクストリームなお笑いの企画を出そうという作戦に切り替えられました。

将来活躍するには望んでいない仕事も大事?

ーーーキャリアを積み重ねていく上で20代に経験したことが大事だと多くの人が考えていると思うんですが、自分が望んでいない仕事を経験することも、30、40代になって活躍していく上で大事なことだと思いますか。

望んでいない仕事に就いたときには、1つの努力だけしてもしょうがないと思います。その部署から望む場所に行くための作戦は決行するべきだと思うけど、同時に時間を無駄にする必要はないんで、その職場での経験から自分の別の武器を開発することは大事だなと思うんですよね。

僕が20代のころは、配属された場所で不満ばっかり言ってると、好きな場所に回れないっていう風土の会社でした。だから、配属された先でも優秀だなと思われて、早めのチャンスが回ってくるためにはどうしたら良いか考えて、実行する作戦に切り替えました。

所属している組織の風土に合わせて、それぞれ立てるべき作戦は変わってくると思うんですよね。