ーーー「配属ガチャ」という言葉が最近では言われるようになり、望んでいない部署に配属されてやる気が出ず、早期離職や転職を検討する人も一定数いるようです。佐久間さんもテレビ東京に総合職で入られて最初同じような経験をされたと伺っていますが、そういった人に向けてアドバイスはありますか?
自分の場合、いま思うとあれは配属ガチャじゃなくて、内定をもらった頃に自分の見せたキャラクターを間違えていたなとは思いました。
僕は、体力が求められる深夜ドラマ班に入社後まず配属されたんですけど、嫌われてももうちょっとやりたいジャンルを明確にアピールすればよかったなと。
入社後、ドラマのADとなった佐久間さん。 当時のエピソードは、『ずるい仕事術』のなかでも書かれています。
入社後、ドラマのADとなった佐久間さん。当時のエピソードは、『ずるい仕事術』『ごきげんになる技術』のなかでも書かれています。
正直、準備が足りなかったなと。研修中に、人事の担当者から自分がどう見えるかをちゃんと考えた方が良いのかなと思いました。
だから、ガチャって言うけど、ガチャになっちゃった原因は自分にもあるなとは思います。もうちょっとうまくアピールすれば、最初からやりたい場所に行けたなっていう気もします。
その後、体力的にもキツくて、パワハラが横行しているような職場では自分の心に勝つ方法というか、その職場をステップにどうキャリアを進めていくかを考えることで立ち向かうことにしました。ただ、どちらかというと対症療法にちょっと近くて、1年目のときには根本的な解決にはならなかったですね。
それ以後は、そういう(パワハラをしてくる)人がいた場合は、ちゃんとしかるべきところに報告する、もしくは自分が耐えられないことをちゃんと把握するためにも、日々1行か2行日記のようなものをメモっていくことにしました。
後から見直すことで何かの役に立つかなと。組織でうまく立ち回るときにも、自分の傾向を知るためにも役に立つし。結局大事なのは、日々の自分を観察することなんですよね。