■スハルト第2代大統領
第二代のスハルト元大統領は1921年6月8日生まれだが、スカルノと同様に神秘主義者で、見えない力や神通力を重視し、ジャワの伝統的な神秘主義を重用していた。ジャワ人の間で超自然的な力が宿ると信じられている「クリス」と呼ばれる短剣を多数収集していた。
スハルトは1968年3月27日に第2代インドネシア大統領に就任したが、ここにも「27」の数字が現れている。さらにスハルトが没したのは2008年1月27日で、死因は多臓器不全だった。こちらは意識して選んだというよりも、オカルト的に解釈すべきかもしれない。
また前述した通り、スカルノもスハルトも南海の女王に絶大なる信仰を寄せていた点が共通する。前述のホテル・バリビーチの他に、西ジャワのプラブハンラトゥにもサムドゥラビーチホテルという国営ホテルがあり、そこにも女神に捧げられた客室がある。スカルノもスハルトも、その部屋で瞑想を行ったという。