早速タックルを組む大宮さん。セットしたのはペンシルベイトだ。潮は上げ3分といったところで、これから潮位が上げてくるタイミング。その1投目、リズムよくドッグウオークさせていたペンシルベイトに、いきなりドカンと水柱が上がって大宮さん自身もびっくり。明らかに小魚の反応ではない。
ハリに乗らなかったので素早く回収し投げ直すが、パシャッとファーストヒットしたのはヒラセイゴだった。
出方からして、1投目で出たのはこの魚ではない。クロダイかシーバスか……と考えても仕方がないので、キャストを繰り返す大宮さんだが、投げるたびに反応がある。次にヒットしたのは、レア魚のオニヒラアジだ。
メッキと呼ばれるヒラアジ類だが、主に釣れるのは4種類。最も数が多いのがギンガメアジ。そしてGTで有名なロウニンアジ。数は少ないがカスミアジ、そしてこのオニヒラアジだ。
続けてヒットしたのは小さなコトヒキ、続けてロウニンアジ、さらには小ぶりながらクロダイまでヒット。最初のビッグバイトは気になるが、開始してわずか30分で5種目の魚をキャッチすることとなった。
その全てはペンシルベイトや小型のポッパーでのヒット。横で見ていても、「おっ!」と声が出るほど激しいチェイスを見せる。これがマヅメ時ならではのトップゲームの醍醐味だろう。
縦の動きに好反応
ワンドでダツのバラシはあったが、日が昇りきるとぱったり反応がなくなってしまった、ここで大宮さんは移動を決断。次は同じ五ケ所浦でも、やや沖に面したエリア。ここでもトップでひと通り探った後、メタルジグをセット。
「ここはマダイも出るんですよ」とのことで、以前は20cm台後半がジグに食ってきたらしい。その言葉通り、いきなり20cm級の小ダイがヒットする。続けてメタルジグの回収ヒットで、20cm台後半の良型ギンガメアジがロッドを絞る。このサイズともなるとファイトも強烈だ。