2.概してモンスタークラスの群れは深い処にいて警戒心も強く、なかなか浮いてこないのに対し、30kg前後主体の群れは比較的浮きやすく、一度スイッチが入れば、コマセに突っ込んでくる。そのため、例年後半のように10m以上にハリスを長くしたり、テーパーにする必要が無く、今期は5~10mのハリス長、シンプルな仕掛けであたりが出ている。この長さであれば自分のコマセと針・付け餌の関係も誰でもイメージしやすく、また丁寧なコマセワークを行っていれば、釣り座に関係なく、マグロが船下にいれば、かなりの確率であたりが出せる。
3.これに関連し、ハリスが極端に長くないことは、仕掛けの扱いが楽で手前マツリ、他者とのオマツリも起きにくい。またハリスを手繰りマグロを取り込む際のトラブルも少なくなる。
4.30kg級までであれば、やりとり、取り込みは、仮に多少もたつくことがあっても、それ以上のモンスタークラスに比べ、釣り人にとって多少なりとも楽にはなる。
針の選択のコツ
最後に、コマセキハダ釣りにおける針の選択のコツをお伝えしたい。まず、置きサオでヒットしても飲まれにくいのは、ひねりがある針。ただひねりが強すぎると、仕掛け落下中や速い誘いを入れた時、海中で刺し餌が回り、不自然な動きになるため、アタリが出にくくなる。一方、ひねりが無い針は落下中や刺し餌に速い誘いを入れても、不自然な動きをしないのであたりは出やすい。
ただし、サオを手に持ち、アタリが出た瞬間にアワセを入れないと、高確率で飲まれて、ハリス切れとなる。自分の釣りスタイルや好みで選ぼう!大物釣りとはいえ、この釣りはコマセ釣り。力勝負では無く、海中をイメージし、タイミングを逃さない的確なコマセワークが鍵となる。裏返せば、それができれば今なら誰にでもアタリが出せて、念願のキハダをゲット出来るはず。是非チャレンジしよう。