出発して25分で船長が江ノ島から南東に数km下がったあたりで感度を捉える。「ビシは軽いものでなく120号以上、ハリスは太くても喰ってくるから26号以上、また長くしなくても喰うから6~8m位でやって下さい。あたりが無くても、コマセをみんなで途絶えさせず撒いてマグロを寄せてね」と米山船長からアナウンス。
当日の仕掛け
いずれにしても朝イチは他の魚同様、マグロの活性も高い。いきなりのヒットもあるので、入念に各接続部、針の結びもチェック。船長のアナウンス通り、今年は10m以上のロングハリスで無くとも、概してキハダの活性が高く、コマセに突っ込んでくるようなので、私の仕掛けは26号7m。
今の時期スタンダードに釣れている30kg前後を想定し針はオキアミマグロ18号。オキアミは海中でズレたりはずれにくい大粒の一匹丸掛け。
タナは厳守
「タナは35mでやって下さい。ビシを40~41mまで降ろしたら止めて、そこからコマセを振って35mで構えてね。それ以上深くビシを降ろしちゃうとマグロが怖がって潜っちゃうからね。みんな絶対守って!」と鉄則をアナウンス。
2種のコマセワーク
7mの仕掛けでこのコマセワークを行うと、ビシをタナで構えてからすぐ自分の付け餌にコマセ煙幕がかかりはじめる。オキアミの沈降速度は潮流が無いときは30秒でおよそ1mなので、2分くらいでもうコマセ煙幕は付け餌より下に遠退いてしまう。(A)一度にビシのコマセを振り出すなら3分ほどで回収。(B)一度目のコマセワークで全てを振り出さず、ビシ内にコマセを残す場合は、一度目のシャクリを弱めたり、ビシ窓を少し締める。
その選択は、船長のアナウンスで「キハダが船の下に入ってきたよ!」や「深いところから上がって来たよ!」など”リーチ”アナウンスの投入なら一気にコマセを撒く(A)。船長のリーチアナウンスが無い間は、とりあえず船に寄せるためにコマセを途絶えさせず(B)で撒き、にわかにリーチアナウンスがあったときに、残りのコマセで同様のコマセワークで勝負する。そんな使い分けをしている。