インナーブランディングの学び方

インナーブランディングの学び方は、大きく分けて本とセミナーの2つです。それぞれメリットや優れている点があります。インナーブランディングを学ぶ目的や自分の学習スタイルに合わせて学び方を選びましょう。

インナーブランディングを独学で学びたい方は、関連書籍を活用するのがおすすめです。数は少ないものの、これからインナーブランディングに取り組む人に向けて書かれた本がいくつか存在します。

書籍でインナーブランディングについて学ぶメリットは、自分のペースで学習できる点です。線を引いたり、何度も読んだりすることで着実に理解しながら勉強を進められます。インナーブランディングの基礎が学べる本と実践をサポートする本をそれぞれ用意すれば、知識を身につけつつ実務にもきちんと活かせます。

セミナー

インナーブランディングの基礎を体系的かつ実践を通して学ぶのであれば、セミナーや研修を活用しましょう。インナーブランディングの経験や知識が豊富な講師から学べるのがメリットです。

セミナーはオンライン・対面と2種類の講座形式があります。開催日時は1〜2時間程度で終わるものから1日かけて実施するものまであり、費用感もバラバラです。セミナー受講後の従業員の変化や期待する効果を明確にしてから、費用対効果のバランスが取れるセミナーを選択することがおすすめです。

インナーブランディングを実施する際の注意点

インナーブランディングを実施する際には注意したいことが3点あります。ポジティブな面だけでなくネガティブな面にも目を向けて、総合的に考えた上で自社にメリットをもたらすための取り組み方を考えていきましょう。


インナーブランディングを実施する際の注意点



  • 施策を実行してから効果が現れるまで時間がかかる

  • インナーブランディングを実行するリソースの確保が必要

  • マッチングしていない社員の心が離れる可能性がある



施策を実行してから効果が現れるまで時間がかかる

インナーブランディングは、効果が現れるまで時間がかかります。特に、従業員数が多い規模の大きな企業であるほど、理念や価値観の浸透には時間を要します。短期的ではなく中長期的に考え、取り組む必要があるでしょう。

とはいえ、効果が出ない状態で長期間取り組み続けると、モチベーションを維持できない可能性があります。そうした場合は、中長期的な目標に加えて、短期的な目標も設定しておきましょう。例えば、理念や価値観に基づいたエピソードを日報で投稿した従業員を全体の20%まで増やす、部署を横断したプロジェクトの発足件数を増やすなどの目標が挙げられます。

インナーブランディングを実行するリソースの確保が必要

インナーブランディングを実行するには、長期的にリソースを確保したうえで実施しましょう。例えば、社内報であれば印刷費用・撮影費用などがかかります。人的リソースの確保も必要です。

予算を確保するためには、実施する施策をある程度決めておきましょう。短期計画・中長期計画を立てて、どのタイミングでどの施策を実施するのかを明確にしておくと、予算配分もしやすくなります。

マッチングしていない社員の心が離れる可能性がある

インナーブランディング活動は、全従業員の理解や共感が得られるとは限りません。中には、強制的な雰囲気を感じ、逆に心が離れてしまう従業員が発生する可能性があります。そうした従業員が生まれてしまうことをある程度許容した上で、インナーブランディングに取り組むことを決断しましょう。

自社への共感が薄い従業員は、多様な考え方、視点を与えてくれる存在になり得ます。マッチングしていない従業員を排除するような雰囲気が出ないように、十分注意しましょう。