・ウンチをしないことでアンモニアの排出量を抑える
・アンモニア自体への耐性を強める
という2つの生存戦略によって、幼生期の生存率を高めていると結論されました。
その後、アイフィンガーガエルは大人と同じ姿にまで成長した直後に初めてウンチをします。
「ウンチしたら死ぬ」とはあまりに絶望的な運命ですが、生命は閉鎖的で小さな環境を生き抜くために、私たちではあり得ないユニークな衛生戦略を編み出していたようです。
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参考文献
ウンチをしないオタマジャクシを新発見 ~生息環境を汚さない衛生戦略で生存率を上昇~(PDF)
https://www.nagoya-u.ac.jp/researchinfo/result/upload_images/20240925_sci.pdf
元論文
Phytotelmata-dwelling frog larvae might exhibit no defecation: A unique adaptation to a closed aquatic environment
https://doi.org/10.1002/ecy.4428
ライター
大石航樹: 愛媛県生まれ。大学で福岡に移り、大学院ではフランス哲学を学びました。 他に、生物学や歴史学が好きで、本サイトでは主に、動植物や歴史・考古学系の記事を担当しています。 趣味は映画鑑賞で、月に30〜40本観ることも。
編集者
ナゾロジー 編集部