■南京の中国兵士集団失踪事件
ローマ第9軍団と同様に、軍の部隊がまるごと消失してしまったケースは他にもある。1939年、日中戦争の最中に南京で中国人部隊がまるごと消えてしまったのである。
中国・国民党軍の大佐であったリー・フーシェンは、日本軍からの攻撃に対抗するためにいくつもの師団を招集し、長江に配備した。重兵器をそなえた3000人もの兵士が集まり、3.2キロにも及ぶ防衛ラインを築き、来るべき日本軍の襲来を待ちかまえていた。
配備が完了し、いったん作戦本部に戻った大佐は翌朝、配備されたはずの兵士たちと連絡が取れないという報告によって起こされた。現場へ確認に行くと、配備された銃器類はそのまま残されていたが、3000人の兵士たちの姿は消えていたのである。現場には血痕などの戦闘の跡もなく、その3000人の兵士たちがどこへどうやって消えていったかは謎に包まれたままである。
その他にも、1954年に広東から上海へ向かう乗客数百人を乗せた列車が、列車ごと消えてしまった例や、100名を超えるソビエト軍が駅へ向かう途中でルートを外れ、そのまま消えてしまった例などもあり、集団消失の例は少なくはない。そのどれもが、これといった痕跡を残さず、もしくは不可解な証拠のみを残し、行き先も移動手段もわからずじまいである。UFOがらみの集団拉致という説も、パラレルワールドに落ちていったという説も、プラズマによる物理的消失であるという説も、仮説はいくらでも出てくるが、どれも決定的ではない。しかし、現実に集団消失は起きており、これから再び起きないとも言えない。謎は謎のままなのだろうが、巻き込まれたくはないものである。
提供元・TOCANA
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