■ブラジルのオウロ・ヴェルデの村での集団失踪
1923年2月5日、ブラジルのオウロ・ヴェルデの人口600人ほどの村を訪れた旅行者たちが見つけたものは、一人の村人も残されていない村の残骸であった。家や建物からは、さまざまな私物や食料品までもが残されたまま、まるで村人たちが大急ぎで村を放棄したかのように見受けられたという。
すぐに当局による調査が開始されたが、残されたヒントとなるようなものは少なく、発射残渣が残っている銃と黒板に殴り書きされた「どこにも救いはない」というメッセージだけであった。ゲリラや麻薬カルテルなどの襲撃による緊急的な避難であったとも考えられたが、それを示す証拠もなく、結局この集団失踪も不可解な謎を残したまま未解決となっている。