お金持ちが子供だった頃には、いくつかの共通する特徴がある。「子供をお金に困らないように育てたい」という方は、お金持ちが子供の頃に持っていた特徴を知り、育児に活かしてみてはどうだろうか。

お金持ちになる重要ポイントは「自制心」

お金持ちになるためにもっとも重要なポイントは、自制心を育て、浪費をしない習慣を身に付けること。いくらお金を稼いでも、浪費すれば資産形成はできない。逆に言えば、浪費を抑えることができれば、自然と手元にお金が残り、貯まっていく。

2ちゃんねるの元管理人として有名なひろゆき氏も、子供にお金持ちになる方法を聞かれたら、まずは「財布から出ていくお金を減らす方法」を教えると語る。

ここから紹介するお金持ちの子供の頃の特徴は、いずれも自制心を養うものばかり。すぐにでも真似できるものから、育児に取り入れてみてはどうだろうか。

その1：親が倹約家

億万長者の両親の多くは倹約家だったという話を聞いたことはないだろうか。子供は親の背中を見て成長する。親自身が「浪費はお金を減らす行為」だとして避け、倹約している姿を子供に見せることが重要だ。

すぐに自分の浪費が止められないという場合でも、無駄遣いをしている姿を子供に見せないようにする、家計簿をつけて家庭の経済状況を子供と共有する、といったことから始めてみよう。

その2：自由に使えるお金に制限があり、やりくりをしている

子供かわいさのあまり、自由に使えるお金を制限なく与えては、子供の自制心は育たない。逆に、お金があればあるだけ使ってしまう浪費癖が身に付く可能性が高まる。

お小遣いを与える場合は、金額を決めてその中でやりくりするようにルールを決めよう。お小遣い帳をつけるようにし、欲しいものが高額な場合は、お小遣いの中からお金を貯めて購入するよう教えたい。お金のやりくりが習慣化すれば、浪費をせず計画的にお金を使えるようになるだろう。

その3：お金の価値観を親から学んでいる

子供にお金の価値を教えることも重要だ。お金があれば、そのお金を元手にして自己投資やビジネス、資産運用などにより、さらにお金を稼げるようになる。

お金の価値観を学ぶのに一番いい方法は、お小遣い制を採用して、制限のある中でお金をやりくりさせること。欲しいものをすぐに購入できない状況を経験すれば、お金というものの価値を自然と学べる。

また、「浪費＝お金を減らすもの」「投資・貯蓄・ビジネス＝お金を増やせるもの」という2つの観念を養うことも意識しよう。例えば、お金を極力減らさずにお金を増やす方法には積極的に投資するという考えもある。もちろん投資は簡単とは言えないが、子供のころから興味を持つことも有益だろう。

その4：働いてお金と成果を得ることの大切さを実感している

アルバイトが可能な年齢になれば、許される範囲内でアルバイトを子供に経験させることも重要だ。まだアルバイトのできない年齢なら、家事の手伝いなどを通して報酬を与えるという方法でもいいだろう。

働いて得られる金額と、自分の欲しいものの金額を比べれば、お金の価値が理解できるようになる。「○○を買うにはこれぐらいの時間働かないといけない」という感覚がつかめるようになれば、浪費の抑止力にもなるだろう。

また、労働によって得られるものは、お金ばかりではない。働いて何らかの成果を得られれば、労働に対するモチベーションも醸成できる。

その5：お金を稼ぐためには自己投資も必要だと学んでいる

お金持ちは自己投資に時間をかける。お金をより多く稼ぐためには、資格取得などの自己投資も重要になってくるからだ。資格があることで同じ時間働いてもより高い給料へと結びつく可能性も高い。またその知識はさまざまなことに役立つだろう。

学ぶこと、つまり自己投資の重要性を子供のころから学ぶといいだろう。

自由に使えるお金を与えすぎないことが第一歩

子供がお金持ちになれる特徴を見てきたが、今日からでも始められることは、自由に使えるお金を与えすぎないことだ。お小遣い帳のつけ方を教え、やりくりを工夫するように指導することが、お金持ちへの第一歩。

子供をお金持ちにするための習慣づけと同時に、自分自身も倹約するように意識し、親の背中を子供に見せる努力も忘れずに実行したい。

文・藤森みすず

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