石破になって、ニュースでの振る舞いとかが「ちゃんと民主主義国家のリーダーとして当然の話し方をしている!」って騒いでるリベラル側の人が結構いましたけど(笑)

僕個人も反省を込めていうんですが、「結局いつまでに何が実現するかが大事だろ」って強く思うタイプは、石破さんみたいな語り方の事を心底バカバカしいものと思いがちですよね。

でも、ああやって「ちゃんと話を受け止めてる感」みたいなものが出せる人を求めている世論は明らかにあって、それが高支持率に繋がっている面はあると思います。

そしてそれは、「アベノミクスの否定」「安倍時代外交の否定」というよりは、

「あと一歩双方向的に意見を出し合える環境を作らないと日本はさらに前には進めないという危機感」

…なのだ、というように理解すると良いのだと思います。

アメリカみたいに国民の半分が残りの国民半分を死ぬほど憎悪してるみたいな国になっていいのか?という瀬戸際で、そうならないために選ばれたのが石破茂ということなんじゃないでしょうか。

総裁選前の決選投票直前の、石破茂の演説がすごい良かった!って言ってる人は、まあまあネオリベ寄りの人にもチラホラいたんですが、以下の部分とかすごい印象的でしたよね。

(60年前の初出馬の時に夏祭りに行った話から) 今ほど豊かではなかったけれど、そこには大勢の人の笑顔がありました。今ほど豊かではなかったかもしれないが、そこでは大勢の人が幸せそうにしていました。もう一度そういう日本を取り戻したいと思っています。互いが悪口を言い合ったり、足をひっぱったりするのではなく、ともに助け合い、悲しい思いをする人苦しい思いでいる人、そういう人たちを助け合うように、そういう日本にしてまいりたいと思っております。

これ、「三丁目の夕日」かよ!って感じですが、別にこれは「貧乏になってもいいじゃないか」的な「脱成長論」を言ってるんじゃないと思うんですね。