暗号資産に対するイメージが、ICO投資で一気に財産を増やした「億り人」のイメージ、「うさんくさい」というイメージのまま、2017年から変わっていない方はいませんか?
しかし、日本でも世界でも、暗号資産業界(クリプト業界)は、どんどん変わっています。
今回は、伝統的金融業界の影響を受けてクリプト業界がどう変わっているのか?を聞くべく、シンガポールを拠点に活動するPenguin Securities Holdings Pte. Ltd.(以下、「Penguin」)の瀬戸口氏にお話をうかがいました。(インタビュー日:2024年9月6日)
伝統的金融業界とクリプト業界の乖離をうめたい!――Penguinはいつ設立されましたか?
Penguin 瀬戸口氏(以下、瀬戸口):イギリス育ちでJPモルガンやBNPパリバにてグローバルなチームのマネジメント経験が長い川辺、同じく外資系出身でクリプトヘッジファンドにも在籍していたトレーダーの瀬戸口、サイバーセキュリティのベンチャーを約200億円で事業売却し次の挑戦を探していた若手連続起業家の倉富、この3名が中心になって、2023年2月、シンガポールで設立しました。
――Penguinの目指すものは何でしょうか?
瀬戸口:暗号資産は新しい資産クラスとして認められつつある段階であり、様々な投資チャンスに溢れていますが、課題が多く存在することも事実です。伝統的金融業界の知見を活用して課題には正面からしっかりと取り組みつつ、投資チャンスを活用することによって、真にお客様のためになる商品・サービスを提供することを目指しています。
クリプト業界を見ていると、伝統的金融業界とクリプト業界、日本と外国、大企業とスタートアップとの間で、業界の常識から知識・経験・規制・リスク許容度・経営スピード・カルチャーまで、至る所に物凄い乖離があって、どうしても相入れないところがあります。