女子ライダー目線でチェックしてみた!

ほぼどんなことでも年齢や性別など関係なく楽しめる世の中。そうは言っても、男性と女性には身長や筋肉量など体格差や体質の違いなどいろいろある。もちろん十人十色でいろんなパターンはあるだろうが、今回はいち女子ライダーとしての筆者の超個人的な目線でブレードランナーと向き合ってみた。(グラフィックユーロマットブルーSを着用/クリアシールドとシルバーミラーシールドクリアベースを付け替えて使用)

チェック1:被りやすさや肌への負担具合

敏感肌な筆者にとって、ヘルメット脱着時の内装と肌との摩擦度/装着時に内装が与える肌への刺激度/内装の清潔度と、この3点はけっこう重要な内装ポイント。この3点を中心に、ブレードランナーの内装をチェックしてみた。

ヘルメット脱着時の内装と肌との摩擦度

ふだん使用してるメーカーのヘルメットは、オンロード用もオフロード用もかなり強めにムギュっと頬をホールドする形状なので、脱着のたびに摩擦で頬をソリッと削られて肌が少し赤くなるほど。

ブレードランナーはパッと見でも開口部が大きく設けられており、普段と同じようにアゴ紐で開口部を広げて被ってみたところ肌になんのストレスもなくスルッと装着できた。もちろん装着時はしっかりとチークパッドがホールドしてくれた。

さりげなく心をくすぐったのがアゴ紐の当たりのやわらかさ。普段感じているアゴ紐が肌に触れた時にガサつく感じが一切なく、とにかく優しい! 素材といいベルト両端の処理といいありがたい。

静粛性と整流を考慮して配したチンスポイラーは標準装備

この開口部も現在さらに改良が進められており、よりヘルメット内部の静粛性を高める工夫がなされているという。今もいいのにさらに良くなるとは……。

装着時に内装が与える肌への刺激度

おでこやこめかみ、頬やアゴ周りなどの装着時にずっと肌が直接触れ続ける部分は、内装によってその快適度はかなり変わる。とくに汗を吸い込んだ内装がじっとりと肌を刺激し続ける暑い夏などは、誰でも不快だろうし肌へのダメージも大きい……。

ブレードランナーの内装に手を触れてみると少しヒンヤリとした印象。そして被った瞬間から驚くほど優しい肌触りに驚かされた! これは試作段階でも十分に快適性の高い生地を採用していたものをさらに快適性を追求し、手触りもサラサラで夏も快適に過ごせる吸湿・速乾性を重視した素材に改良したとのこと。妥協なしのモノ造りの姿勢に脱帽!

感動したのが内装の作り込みの細かさとライダーへの配慮。チークパッド/頭頂部/後頭部/首周り/アゴ紐のパッド/走行風の巻き込みを防ぐ大型のチンスポイラーの一部/ヘルメット底部の一部には、あの優しい肌触りの吸湿・速乾に優れた生地を使用し、肌の触れない部分にはしっかりとした装着感や快適性を持てるように生地を変えて設計。まさに長時間の使用でも肌へのダメージを軽減した作りになっていた!

内装の清潔度

夏は当然ながら、冬ですら走行時にはじんわりとヘルメットの中では汗ばんでいるもの。とくに女子ライダーだと男子ライダーよりも断然メイクをした状態で乗る人も多く、例え日焼け止めや保湿クリームや頭髪剤だけだとしても汗とともにガリガリ内装は汚れていく

そこで内装をいかに清潔に保つかというと、もちろん洗うのが一番。ただバイクにほぼ毎日乗っているなど頻度の多い人は、いちいち内装を剥いて中身を取り出して洗うという工程を面倒に思う人も多いだろう。

筆者もほぼ毎日乗っている勢なのでヘルメットを2〜3個使い回して対応しているが、それでも面倒だなと毎回思っている。とくに洗い終わったあとに中身に布を着せて内装パズルを組み立てる工程が……。

この楽ちんさなら常にヘルメット内を清潔かつ快適に保てること間違いなし!

剥いてみた! ブレードランナーの内装、作りが非常にシンプルで内装パズルもスルスルとできるわかりやすい作り。かつ布を剥く必要なくそのまま洗えてしまう一体型! ただ、内装たちを洗う時は、むき身でなくお洗濯ネットに入れて洗ってあげよう。