この報告を読む限り筆者は、石破先生が獣医師会の意を受けて「練りに練って誰がどのような形でも現実的に参入は困難という文言にした」と断ぜざるを得ない。なので、先生も閣議決定されたものだ、などと逃げを打たずに、北村氏の報告が嘘なら嘘と明確な証拠を以って国民に対して丁寧に説明するプロセスが今からでも要るように思う。
先生はこのインタビューの最後をこう述べて結んでおられる。が、筆者はそのお言葉をそのまま先生にお返し申し上げたい。
私自身は、国民に正直に誠実に真剣に向き合うということを一番の政治信条にしていますし、自民党も本来そうあるべきだと思っています。安倍内閣の姿勢がこれと異なるように感じられるとすれば、とても残念だと思いますし、そうならないように発言し続けているつもりなのです。
高橋 克己 在野の近現代史研究家 メーカー在職中は海外展開やM&Aなどを担当。台湾勤務中に日本統治時代の遺骨を納めた慰霊塔や日本人学校の移転問題に関わったのを機にライフワークとして東アジア近現代史を研究している。