ヨーロッパは一つと、美しい理念でできたEUだが、今や、皆、自国ファースト丸出しで、戦々恐々としている。そして、その真ん中に鎮座するフォン・デア・ライエン氏だけが、ウクライナへの軍事支援やら、東欧の洪水の被害への援助など、笑顔でお金をばら撒き続けている。おそらくEUの連帯を示しているつもりだろうが、他人のお金を寛大にばら撒くほど容易なことはない。氏への批判は、すでに無視できないほど膨らんでいる。
いずれにせよ、綻びかけたEUを、今後、難民がさらに激しく揺るがせることは間違いない。もしEU船が沈没しかければ、おそらく、機を見るに長けたフォン・デア・ライエン氏が真っ先に脱出するだろうと、想像力を豊かにする私である。