集中力を作るには読書をする習慣を作ることがおすすめである。これをいうと「自分は本を読むのが苦手なので」という人がいるが、そうした人もショート動画をはじめとした短尺動画や、SNSの短文や画像中心の情報処理をしていたりする。
我が国では99%が義務教育で文字を読むことができるので、厳密には苦手なのではなく技術と訓練が足りないだけだと思っている。苦手だからといつまでも逃げ回っていると、永遠に読書による情報処理の回路が育たない。
加えて、「情報処理をするなら動画のほうが楽だし時間効率がいい」と主張する人がいるが、それは「情報取得」だけを目的にした単眼思考である。読書の本質的価値は文章を能動的に取得し、自分のペースで多角的に咀嚼する過程で情報処理をする高度な知的作業である。受動的で相手の話すペースで複眼的な思考を介在せず、脳が楽して情報をいれる動画とはまったく質が異なる。動画を見続けて賢くなることはないが、文章を読むことで頭の使い方が上手になり、結果賢くなることはあり得る。
ついでにいうと、同じ情報量なら動画より読書の方が速く処理できるので時間効率もいい。自分は動画とテキストなら迷わずテキストを選択する。読書家にとっては動画は読書より遥かに時間効率が悪いのだ。
話を戻すが、読書の習慣を意識して作ることが肝要である。読書に慣れていない人には、1日15分の読書を3回、4回に分けて読むことだ。通勤電車の中で行きと帰り、職場の休憩時間に読むといい。そうすれば必然的に時間分割になるし、スマホを触らずに済む。
自分のように読んだ本の感想や自分の意見を乗せて記事や動画に書くこともおすすめだ。そうすれば、「記事のネタになる話はないか?」と前のめりで読むので、細かい点も見落としなく集中して読むことができる。また、全集中力を総動員しなければ、作品を作ることができないので非常によい訓練になる。
ToDoリストとタイムブロッキング