この状況は数字にもはっきりと出ていて、40~44歳は全体でも最も伸び率が低く、大手にいたっては35~55歳は実はマイナスだったりします(23年度調査)。

【参考リンク】変わる働き方、賃金配分に変化 大企業の中堅社員が減少

こういう状況になるとバリバリ働く人は少数ですね。大半の人間は「最低限言われたことだけをやり、新しいことに挑戦はしない」ようになるものです。人間だもの。

大手日本企業の平均年齢はどこも40代が普通です。つまり、会社によっては過半数の人間が消化試合モードで言われたことだけやっている状態なわけです。

すると、ちょっと普通ではありえないようなことが頻発するようになります。

たとえばある会社にそこそこ大きな商談を持っていってもなんだかよくわからない理由でたらいまわしにされた挙句に返信が来なくなる→後から持ち込まれた会社の社長がそれを知ってブチギレ、みたいな話はよく聞きます(苦笑)

業務プロセスに問題が?担当のケアレスミス?そういう見方も出来るんでしょうが、本質は部署単位で消化試合やってるところが複数あるという点でしょう。

じゃあ処方箋としてはどうすべきか。

これはもう単純に「40歳以降は頑張ったってなんにも報われないだろう」という報酬制度を抜本的に見直す以外にないんですね。

具体的には年功賃金からジョブ型に見直す、賞与の成果分を大きく引き上げる等etc……