前節は鹿児島との下位直接対決を接戦の末に制し連敗を止め、残留に向けて大きな1勝を手にした栃木SC。6試合未勝利から抜け出し、17位大分トリニータとの勝ち点差を4としていよいよ最終盤に臨む。
今季の栃木は開幕こそ2連敗スタートとなったものの、その後は現在2位につける横浜FCに勝利、3位につける長崎に引き分けるなどで勝ち点を伸ばした。しかし、その長崎戦を皮切りに以降は6連敗を含む13戦未勝利と失速。結果シーズンを通して低空飛行の続いた昨季同様、残留争いに巻き込まれることとなっている。
残る6試合のうち、2試合は優勝争いを繰り広げる清水、横浜FCとの対戦が組まれている。いずれも栃木との結果次第で優勝が決定する可能性もある時期の対戦となることから苦戦は必至だ。一方で、ここからの3試合はプレーオフ圏に迫るいわきFCとの対戦があるものの下位勢がメイン。上位勢や終盤戦に入り好調な相手との対戦が続くライバル大分に比べ勝ち点を伸ばせる可能性が高く、ここで順位を逆転できるかが大きな分岐点となるだろう。鹿児島戦勝利の勢いに乗り、一気に勝ち点を積み上げられるか注目だ。
後半戦好調な中位勢を叩けるか:17位大分トリニータ
【残りの対戦カード】藤枝、長崎、水戸、秋田、群馬、仙台
今季は3シーズンぶりにチームに帰ってきた片野坂知宏監督のもと、新たなスタートを切った大分トリニータ。前半戦の第19節までが終了した時点では5勝9分5敗と、引き分けが多いもののプレーオフ圏まで勝ち点7差で中位につけていた。しかし、前半戦の終盤から続いていた不穏な気配は後半戦に入り一層大きなものとなった。第20節から2連敗すると、その後も低調が続き直近は6戦未勝利。じわじわと下がり続けた順位は、いよいよ降格圏の1つ上である17位まで落ちてしまった。