大小のスタジオから、時間、予算、リソースの制約により、構築しようとしたゲームの60%しか提供できないと聞いています。チームが予定していたものすべてを提供することを助けるうえで、この技術が革新的な変化を与えると私たちは信じています。特に小規模なスタジオは、より複雑なゲームを制作し、自分たちのこれまでの裁量以上の成果を上げる大きな機会があるでしょう。

―― 日本語での使用も可能ですか?
Brian: 私たちが使用する基盤モデルは多言語対応であり、日本語も含まれます。私たちは日本のゲーム業界のパートナーと協力して、そこにあるユニークな機会を見つけたいと思っています。

―― ちなみに、ゲーム以外の分野での活用は?
Brian: 当社のサービスはゲーム以外の分野にも大きな影響を与える可能性があります。行動する人々をリアルな形でシミュレートする能力の欠如がボトルネックとなっている産業が多くあります。教育やシミュレーションなど、1対1の対話から、動的シミュレーションでの仮想的な人間の群衆を動かすことまで、すべてに応用できます。

Image Credits: Artificial Agency

同社は今年、シードラウンドで1,200万ドル、これまでトータルで1,600万ドルの資金調達を行い、着実に技術開発を進めている。Brian氏の話にもあったとおり、来年の製品リリースに大きな期待を寄せたい。

(取材/文・松本直樹)