メディアが様々な予想を出し始めています。今朝の産経の分析によると議員票は小泉58票、小林46票、林40票、石破34票、高市31票とあります。一方、党員票は小泉109票、石破89票、高市60票で残りの候補は比較にならないほど低い状況。これを組み合わせると小泉167票、石破123票と報じており、両名の決選投票になる公算が高まっています。その場合、石破氏の議員票の期待値は低いので現時点では小泉氏がかなり優勢とみるべきでしょうか?まだ判断していない議員票が54票あるそうですが、一般的にはそれらが大逆転を生む結果にはなりにくいと思われます。さて我々の次の首相はどんなリーダーシップを見せるのでしょうか?
イスラエルは強すぎるのか?今週イスラエルの学者を交えた会議に出席していた際にある学者が「イスラエルは強すぎる!」と強い口調で論じていました。事実、ハマス殲滅が見えたのか、北の隣国レバノンを拠点とするヒズボラを徹底的にたたき始めました。そしてその速攻ぶりにヒズボラ側も反撃のチャンスを失っている、そう感じます。本当にイスラエルは強すぎです。そして今回の一連の戦争のきっかけとなったイスラエルの諜報組織モサドの失敗は汚名挽回で世界一の諜報軍団の底力を見せつけました。公表はされていませんが、ヒズボラが持っていたポケベルをはじめとする電子機器の一斉爆発はモサドが仕組んだ可能性が極めて高いと思います。
ただ、私は戦争の勝者が必ずしも絶対勝者ではないことを指摘しておきたいと思います。私がその会議で発言したのはイスラエルが度を越せば西側諸国企業ではコンプライアンスや世論への配慮からイスラエル経済への打撃が起こりうるとの懸念を述べました。日露戦争では戦争という局面だけを捉えると日本が勝っています。ですが、講和条約やその後の各国との外交では不満が多かったのもこれまた事実。司馬遼太郎の「坂の上の雲」を私が勝手に改変解釈すれば「せっかく雲の上まで登っても雲の上に立つことは不可能だった」ということになります。