フルーツ飲料等には、果実ジュース、果実ミックスジュース、果実・野菜ミックスジュース、果汁入り飲料、その他の飲料などがあります。

このうち、商品名に「ジュース」が入っている飲料には、必ず果汁が100%含まれています。ただし、果実・野菜ミックスジュースは、果汁と野菜汁の合計で100%、かつ果汁が50%を超える場合を指します。

なお、ジュースは、製造方法によって、ストレート、濃縮還元と、さらに細かく分けられます。

一方、「果汁入り飲料」とは、果汁が10%以上100%未満の飲料を指し、ジュースと明記することや、パッケージに果物の断面や果汁のしずくを使うことが禁止されています。

また、果汁10%未満または無果汁で甘味料や酸味料、香料を使ってフルーツの風味を出している飲料は、ジュースはもちろんのこと、果汁入り飲料にも分類されず、「その他の飲料」に該当します(例えば無果汁のオレンジソーダ)。

そして、商品にもよるものの、果汁入り飲料またはその他の飲料の中には、果汁とは別に、砂糖類(例:果糖ぶどう糖液糖、砂糖、ぶどう糖)が加えられているものが多くあります。

オレンジソーダには果汁0%の商品もある
オレンジソーダには果汁0%の商品もある / Credit: 写真AC

フルーツ飲料等の中でも、ジュースは、かつては健康的な飲み物と捉えられていましたが、最近では糖質の摂りすぎによる健康リスクが世に広まったこともあり、果汁入り飲料やその他の飲料と同じく、健康面でマイナスの印象を持っている人が増えています。

そんな中、今回紹介する実験では、オレンジジュースとオレンジ風味のソーダ(その他の飲料)を飲んだ後の血糖値や、その後の食事量に及ぼす影響を調べることで、遊離糖類が含まれる飲料でも、その中身によって体に与える影響が異なるのかが検証されました。

オレンジジュースはオレンジ風味の飲料よりも健康的

今回の実験の対象となったのは年齢が18〜45歳、正常体重(BMIが18.5〜24.9)などの基準を満たした36名の男女です。