■「さいたま市、人類のルーツ説」爆誕
現在のさいたま市がある場所では、旧石器時代の人類の痕跡が多数確認されている。そのため「(現在の)さいたま市(がある場所)に人が住み始める」という認識で読めば、こちらの説明は何一つ間違っていない。
しかし、あまりにシンプルな説明のため「さいたま市は旧石器時代から存在した」とも読めるし、思想を強めれば「人類の歩みはさいたま市と共にあった」というストロングすぎる内容にも読めてしまう。
念のため、もちろん旧石器時代にさいたま市は存在しておらず、同市が複数の市の合併によって誕生したのは旧石器時代から少し未来(2001年)の話である。
こちらの力強い年表は瞬く間に話題となり、同ポストは投稿からわずか数日で2万件以上ものリポストを記録する事態に。
Xユーザーからは「おれたちみんな、元を辿ればさいたま市民だったんだ」「人類が先かさいたま市が先か」「まるで見てきたかのような力強さ」「既にさいたま市があるのヤバいな」「人類の起源・さいたま!」など、驚きと畏怖の念がこもった声が多数寄せられている。
ポスト投稿主・an_shidaさんに話を聞くと、件の年表はさいたま市大宮区にある「さいたま市立博物館」にて発見したものと判明。
発見時の感想について、an_shidaさんは「独特な表現が面白かったです。今のさいたま市域から旧石器時代の遺跡が見つかっており、旧石器時代から人が住んでいたということは分かるものの、『さいたま市に』と書くと、面白みが発生するのだなと感じました」と、笑顔を浮かべつつ振り返っている。
そこで今回は、ストロングスタイルな年表の実態を探るべく、さいたま市立博物館に取材を敢行することに。その結果、年表に込められたストロングな思いが明らかになったのだ…。