そのトレーニング実験とは、大学生を、プランクトレーニングをする群(プランク群)としない群(対照群)にランダムに分けたものです。
ここで、プランク群は3種類のプランク(スタンダードプランク、エルボープランク、サイドプランク)を週3回、12週間実施しています。
各エクササイズの方法を簡単に説明すると、次のとおりです。
スタンダードプランク:腕立て伏せの開始姿勢に似ていて、腕を伸ばした状態でつま先と手で体重を支え、体を一直線に保つ
エルボープランク:肘とつま先で体重を支えながら、体を一直線に保つ
サイドプランク:横向きになり、肘で体を支えながら腰を落とさずに体を一直線に保つ
なお、各種目のセット数は、最初の4週間が3セット、次の4週間が4セット、最後の4週間が5セットです。
また、各種目は1セット当たり1分実施したため、毎回のトレーニングでプランクをしている時間は、最初の4週間が9分、次の4週間が12分、最後の4週間が15分になります。
その結果、トレーニング期間前後の体重を見ると、プランクに取り組んだグループでのみ減少していました(約2.8kg)。
また、身体組成の変化を見ると、プランク群では体脂肪が減り、筋肉量が増加していました。
これらの結果は、一般的には脂肪燃焼というよりも体幹を鍛えることを目的に行われる動きの伴わない3種類のプランクであっても、12週間続けることで、筋肉量を増やしながら体脂肪が減ることを示しています。
塵も積もれば山となるではありませんが、プランクのように動きを伴わず、時間当たりのカロリー消費が少ない種目であっても、コツコツ続けることができれば、しっかりと痩せる効果が期待できると言えそうです。