このアプローチは、筋トレが無酸素性のエネルギーを使ったり、運動後にもエネルギーを消費したりすることを考慮したもので、そういったカロリー消費も反映できるようにしています。
早速結果を見ると、体重移動を伴いながら全身を使うバーピーのカロリー消費が最も激しく、30秒実施するだけで平均16.1kcalも消費することが分かりました。
なお、バーピーのやり方はいくつかのバリエーションがありますが、その1つは次の方法です。
- 立った状態から始めます。
- しゃがんで手を地面に付けます。
- 足で地面を蹴り、腕立て伏せの姿勢になります。
- 足を元に戻してしゃがんだ体勢に戻ります。
- 立ち上がります。
これは、ジャンピングジャック(11.5kcal)、腕立て伏せ(11kcal)、スクワット(10kcal)、片脚スクワット(9.9kcal)、ランジ(9.3kcal)、プランク(5.7kcal)に比べても、大きなもので、短時間でカロリーを消費するにはバーピーが優秀であることを示しています。
このように、全身を使いながら体をダイナミックに動かすバーピーは短時間で高いカロリー消費が期待でき、その差は動きのないプランクに比べて3倍近くにもなります。
一方、このようなダイナミックな種目は、場合によっては騒音や振動が発生するため、集合住宅に住んでいる人などには実施しにくいという懸念もあります。
では、プランクのようなあまりカロリーを消費しない種目であっても、継続すれば痩せる効果が期待できるのでしょうか? 次のページではこの点を見ていきます。
プランクでも痩せられる
今年2月、韓国の韓瑞大学校(Hanseo University)に所属するジー教授らが興味深いトレーニング実験の結果を欧州スポーツ科学会の公式雑誌『European Journal of Sport Science』に発表しています。