このためガラケーは古臭い携帯電話というイメージを抱いてしまいますが、最近は、スマホで利用可能な基本的な機能は全て備わっている「高性能なガラケー」が登場しています。

そのようなガラケーには、通話・SMSなどの基本的なコミュニケーションツール、カメラや音楽プレイヤー、カレンダー、メモ機能など、日常生活に必要な機能が備わっています。

昔のガラケーとは異なり、これら基本ツールでは最新の通信・処理速度が保証されているため、ユーザーをイライラさせることはありません。

一方で、SNS(Instagram、X・Twitter、Facebookなど)に関連したアプリのインストールが制限されているものがほとんどです。

また動画視聴や高解像度のゲームなど、マルチメディアに関する機能も基本的に非対応か、かなり制限されたものとなっています。

さらに、綺麗な写真を取るためのカメラはついているものの、それらの写真や動画を編集したり、シェアしたりする機能が搭載されていないケースもあります。

(カメラ自体が制限されている場合もあります)

実際、こうした最新のガラケーは、子供を持つ親からの高い需要があるようです。

アメリカのある販売員は、「子供に初めての携帯電話を与えたい親はたくさんいますが、インターネットには夢中になってほしくないようです」と述べています。

また、子供がスマホ依存になることを避けるためには、親自身がスマホ依存から抜け出す必要があります。

そのため5歳の子を持つある母親は、スマホからガラケーに変更し、「この携帯電話は、私自身の習慣を見直すのに役立ちました。息子と過ごす時間がいっそう充実したのです」と語っています。

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デジタルネイティブなZ世代の中にも、あえてガラケーを選択する人がいる / Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部

別の例として、カナダに住む16歳の少年の行動も挙げられます。