それでも必要とされたスズキの「ワークス」
しかし、なくなったらなくなったでユーザーからの「そりゃないよ!」という声もあったのか、4代目アルトワークス廃止と同時に軽SUVの「Kei」をベースとした「Keiスポーツ」が登場、ワンメイクレース(Keiスポーツカップ)用のKeiスポーツRも発売されます。
2002年11月には「Keiワークス」と改名してスズキの「ワークス」ブランドが復活、2003年9月にはワークスとは名乗らなかったものの、女性向け派生車アルトラパンのホットモデルとして「アルトラパンSS」も登場。
そこまでするなら、いっそアルトワークスをそのまま継続していればよかったのでは…?とは誰もが思いそうなことですが、5代目アルトワークスが8代目アルトをベースに復活したのは、2015年12月を待たねばなりませんでした。
ライバルのダイハツ ミラもターボのホットモデルは1999年11月に5ドアのCR、次いで2000年10月には3ドアのTRも廃止されますが、初代ミラジーノ(1999年3月発売)のターボ車が好評なので不要になっただけとも言えて、アルトワークスとは結果が異なります。
結局のところ、当時のスズキはアルトワークスを新規格に併せ、それなりに気合を入れたモデルチェンジを敢行したものの、何となく空回りして最後は持て余し、「ワークス」ブランドを迷走させてしまったということなのでしょう。
2021年12月に「アルト」が9代目へモデルチェンジすると、再びアルトワークスは廃止されてしまいましたが、再び復活することはありえるのでしょうか?
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文・MOBY編集部/提供元・MOBY
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