2024/25シーズン、欧州5大リーグ(プレミアリーグ、ラ・リーガ、セリエA、ブンデスリーガ、リーグ・アン)における夏の移籍市場(現地時間6月14日から8月30日)で、補強の成功を挙げたクラブはどこか?対照的に思うような補強ができず、ファンやメディアの不評にさらされているクラブは?
近年のサウジアラビアリーグの投資の状況も手伝い金満クラブを新天地に選んだ者もいれば、未だチームが決まらないトッププレイヤーがいるのも事実だ。この夏の移籍市場で注目されたクラブの勝者と敗者、そしてその中間も含めて整理してみたい。
勝者:アトレティコ・マドリード(ラ・リーガ)
まずこの夏の市場で最も印象的だったクラブといえば、誰もがアトレティコ・マドリードを思い浮かべるはずだ。
アトレティコはこの夏、1億8000万ユーロ(約281億円)を投じて4人の主力選手、FWフリアン・アルバレス(7500万ユーロ/約117億円)、MFコナー・ギャラガー(4200万ユーロ/約65億円)、DFロビン・ル・ノルマン(3450万ユーロ/約54億円)、FWアレクサンダー・セルロート(3200万ユーロ/約50億円)と、他数人の選手を獲得した。
また最終的に、FWジョアン・フェリックスを5200万ユーロ(約81億円)でチェルシーに移籍させ、FWサムエル・オモロディオン(1500万ユーロ/約23億円)とFWアルバロ・モラタ(1300万ユーロ/約20億円)をそれぞれポルトとミランに、またMFサウール・ニゲスを再びセビージャにレンタルし、別れを告げた。
勝者:アーセナル(プレミアリーグ)
プレミアリーグで2シーズン続けて2位の座に甘んじ、優勝を逃しているアーセナル。日本代表DF冨安健洋も在籍するこのチームは、守備のカバーが必要だったのは明らかであった。