不意に訪れる事故の瞬間。そんなパニック時の人間の記憶は意外に曖昧だ。〝人の本性は善である〟という性善説のような人間ばかりであれば良いが、そうとも限らないのが世の常……。

そんな事故の瞬間を客観的に録画してくれるドライブレコーダーは、クルマ、バイクを運転する人なら必ず装着しておきたい装備だ。

このドライブレコーダーの業界で、注目のブランドがMio(ミオ)だ。欧州のみならず日本国内の有名自動車メーカーにメーカーオプションやディーラーオプションとして納品している実績があるブランドなのだ。そのためMioというブランド名は知らなくても「実は使っていた」というひともいるはず。

このMioのドライブレコーダー、バイク用はすでにリリースされていたのだが、クルマ用も正式に販売することが決まった。では、その発表会の様子と、ドライブレコーダーの特徴を簡単に紹介していこう。

Mioとはどのようなブランドなのか?

MiTAC Digital Technology社のスティーブ社長

Mioは、台湾に本拠を置くMiTAC Digital Technology (MDT) が展開するブランドで、自動車用エレクトロニクスやAIoT(人工知能とモノのインターネット)分野で先駆的な存在である。

MDTは、車載電子機器、産業用コンピュータ、およびスマートシティソリューションを提供しており、グローバル市場において高品質かつ信頼性の高い製品を提供している。特に、ドライブレコーダーや車載ナビゲーションシステムにおいては、先進的な技術と堅牢な設計で広く認知されている。

MDTは、ISO認証を取得した工場施設と、厳格な品質管理プロセスを通じて、世界中の顧客に信頼される製品を提供。さらに、AIやクラウド事業を活用した製品開発にも力を入れている。

企業や法人向けに製品を開発販売し、そこで得られた知見を元に、一般ユーザーが使いやすい製品に改良。企業や法人が要求する高い信頼性、耐久性、操作性をベースとしているため、一般ユーザー向けの製品も極めて高いクオリティを実現しているのだ。

なぜ今、日本市場なのか

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