中古車の価格を決めるのは、おもに年式や走行距離を含めた個体の程度と市場人気の2つです。
そのため、それほど古く見えないのに意外に安いというクルマが存在します。
とくに300万円〜400万円という価格帯には、新車時には1千万円級だった高級車が隠れています。ここでは、どこからみても高級車にしか見えない、お手ごろ価格のおすすめ中古車を5台紹介します。
目次
・イタリアを代表する高級カーブランド:マセラティ ギブリ
・フラッグシップで駆け抜ける喜びを味わう:BMW 7シリーズ
・一度乗ってみれば多くの富裕層に支持される理由がわかるはず:メルセデス・ベンツ Eクラス
・ドイツ車とはひと味違う日本の高級車:レクサス LS
・新しい潮流を作ったエポックなSUV:ポルシェ カイエン
・中古車なら高級車が手ごろな価格で手に入る
いまお得な中古高級車を探すならセダンがおすすめ
中古車は市場の人気によって価格が変動します。なかでも新車にくらべて下落幅がおおきいのが高級セダンです。
法人登録やリースアップといった車両が多い高級セダンは、購入者にとってそのモデルが新しいこともひとつのステータスになっていることから、モデルチェンジを受けて型落ちになると人気が下がり、中古車もお手ごろ価格になることが少なくありません。
そのいっぽうで、輸入車のなかにはロングセラー商品となっているため、見た目は現行車と変わらないのに実際には低年式というモデルがあります。
そういったクルマが中古車になると、“それほど古く見えないのに意外に安く”販売されることになるのです。
多くは低年式だったり過走行ぎみだったりもしますが、新車でも選べる車種が限られてしまう300万円代という金額で、まわりの友人や知人に「おお!」とうならせる高級車のオーナーになることができます。
そんな見栄を張るにはうってつけの狙い目の中古車を紹介しましょう。
イタリアを代表する高級カーブランド:マセラティ ギブリ
イタリアの高級ブランド、マセラティの作るアッパーミドルセダンがギブリです。
ギブリという名前は古く、V8エンジンを流麗なクーペボディに搭載した初代モデルは1966年にデビューしています。しかし初代ギブリは1973年に生産を終了。ギブリⅡと呼ばれる2代目は、1992年から1997年まで生産されました。
その後、またしばらく空白期間があって、2013年に現在の3代目(M157型)がデビューしました。
センターにトライデントを掲げたおおきなフロントグリルと、クーペのような美しいシルエットで構成される凛々しくもゴージャスなエクステリアは、マセラティ独特のもの。
全長4,920mm×全幅1,945mm×全高1,485mmというボディサイズは、日本でも比較的取り回しやすいサイズ感ですが、ホイールベースが3,000mmもあるので、ゆったりとした居住空間が楽しめます。
ホイールは、新車オーダー時に数種類のデザインからセレクトできたことから、同じ年式、グレードでもホイールが異なる個体が存在します。こだわるなら、自分好みの外装パターンを調べてみると良いでしょう。
いっぽうインテリアは、運転席と助手席がそれぞれ独立したダブルコックピットレイアウトと呼ばれるデザインによって、高級かつスポーティな雰囲気です。
イタリア家具メーカーとコラボしたシートの表皮は、ステッチの入った高級なレザーで、ドアを開けた瞬間にこのセダンがただ者ではないことを乗員に知らしめます。
中古車なので表皮のカラーセレクトなどはできませんが、国産車以上にバリエーションの多いギブリの内装パターンは、購入するときの楽しみのひとつです。
インテリアの設えとカラーは、乗っている際に外装パーツ以上に目に入る場所ですので、慎重に選ぶことをおすすめします。
300万円で購入出来るのは、初期のSグレード(RWD)が中心。ボディカラーは、白または黒系が多く、タイヤサイズは18インチから20インチまでバリエーションがあります。