「会社の成長期を支えた社員」 「会社の危機的状況を救った社員」 「大きな戦略的な転換を担った社員」

その瞬間では会社の歯車の一つであったとしても、将来のある時点で過去を振り返って見たときに、会社の歴史上でも社員の記憶のなかでも特別な存在になっているはずです。この状態が、欠くことのできない歯車になれた状態ではないでしょうか。

終わりに

会社の視点と社員の視点は異なることを理解した上で、社員が会社に求めるものと会社が社員に求めることのバランスが取れた会社を選ばないと、失敗します。そして、会社と個人が特別な成長を共有することによって、代替可能な機能としての社員が、将来の一時点から振り返ってみたとき、その会社にとっての唯一無二の存在になっているのです。

ご自身の視点からこの二つを見て、バランスが悪い会社、会社と個人の成長のイメージが重ならない会社であれば、入社を控えた方がでしょう。

岩澤 雅裕 一橋大学経済学部を卒業後、金融機関で法人融資業務などを担当。 その後、中堅中小企業向けのコンサルティング会社で役員として従事。資金調達や資金繰り支援、事業計画策定支援などを担当。 現在は東北営業所所長として勤務する。