研究者はまた、ペットを飼っている人と飼っていない人で結果は一目瞭然であり、脳の活性化レベルを見るだけでその人がペットを飼っているかどうかが見分けられるだろうと話しています。
以上の結果を受けて、研究主任のペルティリ・リンネ(Pärttyli Rinne)氏は「様々なタイプの愛情に関連する脳活動について、これまでの研究よりも包括的な全体像が明らかにできました」と述べました。
今回のように「愛情」の背後に隠された神経メカニズムの違いを解明することで、親子間で愛情がうまく育めない「愛着障害」や他者に対して恋愛感情が抱けない人々の診断や心理療法に役立つと期待されています。
同じ研究チームは以前に「愛情を体のどこで感じているか」に関する調査も報告していました。
あなたは「愛」を体のどこで感じている?珍しい調査研究
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参考文献
Love’s Location in Our Brain Depends on The Target of Our Affection
https://www.sciencealert.com/loves-location-in-our-brain-depends-on-the-target-of-our-affection
Finding love: Study reveals where love lives in the brain
https://www.aalto.fi/en/news/finding-love-study-reveals-where-love-lives-in-the-brain
元論文
Six types of loves differentially recruit reward and social cognition brain areas
https://doi.org/10.1093/cercor/bhae331
ライター
大石航樹: 愛媛県生まれ。大学で福岡に移り、大学院ではフランス哲学を学びました。 他に、生物学や歴史学が好きで、本サイトでは主に、動植物や歴史・考古学系の記事を担当しています。 趣味は映画鑑賞で、月に30〜40本観ることも。